特別定額給付金10万円を子どもに渡した親は48%!給付金を受け取った親200人にアンケート調査

2020年4月20日に「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」として、全国民に支給された特別定額給付金10万円。

この給付金は、令和2年4月27日時点で住民基本台帳に記録されている人なら、子どもからお年寄りまで誰でも受け取りできます。(※ただし受取人は、世帯主一人)

つまり、国民一人ひとりが10万円を受け取る権利があるわけですが、はたして子どもがいる世帯は、子どもに10万円を渡したのでしょうか?

「受け取る権利は子どもにあるのだから、全額渡すべき。」
「子どもに10万円全額渡すのはちょっと……。」
「できれば生活費や子どもの学費にまわしたい!」

このように、支給された10万円を子どもに渡すべきかどうか、迷われた方も多いかと思います。

そこで今回ウィズマネーでは「子どもに給付金10万円を渡したかどうか」について、特別定額給付金を受け取った子どものいる200世帯を対象にアンケート調査を行いました!

アンケートの調査内容

  • 世帯の家族構成
  • 新型コロナウイルス感染症による世帯収入への影響
  • 子どもへの定額給付金譲渡有無と譲渡理由
  • 子どもが使った給付金の使い道
  • 10万円を渡さなかった親が子どもに行った説明
  • 親が使った子供の給付金の使い道

世の家庭では、子どもの給付金をどのように扱ったのか、答え合わせのつもりで確かめてみてください。

また今回は、内山FP総合事務所株式会社の代表取締役、内山貴博氏にご協力いただき、アンケート調査に対するご意見を伺いましたので、あわせて参考にしてみてください。

子どもに特別定額給付金10万円を渡した親は48%

子どもに定額給付金10万円を渡したかのグラフ

子どもに定額給付金10万円を渡した親は48%と、およそ半分の世帯が子どもに給付金を渡していることがわかりました。

ただし、10万円を全額渡す親だけでなく、給付金の一部を子どもに渡す親もいます。

子どもに給付金をいくら渡したかのグラフ

男性のシルエット画像1

コロナの影響で収入が減ってしまったので、子どもの10万円のほとんどは生活費にあてました。
ただ全額渡さないのはかわいそうなので、子どもが欲しがったゲームを買ってあげました。

女性1

本当は全額貯金に回したかったが、子どもが小学6年生ということもあって、給付金のことを分かっていたから、少しでも渡さないと納得しそうになかった。

コロナの影響を受けている世帯は、子どもの給付金であっても、生活費や貯金などにあてたいと思う方が多いようです。

また給付金全額を子どもに渡した親も、子どもに直接渡すのではなく、貯金をさせる親もいます。

男性のシルエット画像2

小学生が10万円を有効に使えるはずがない。また、同級生から、お金をたかられる恐れもある。

女性2

給付金を全額貯金するという約束をした上で、子どもの口座に入金しました。

子どもの年齢によって、10万円は多額のお金です。

そのため給付金を渡すことに不安を感じる親が多く、自分の判断で賢くお金が使える年になるまで、貯金をさせる親もいます。

また貯金をした理由としてもっとも多かった回答は、「子どもが幼いから」でした。

給付金のことを理解していない子どもや、まだ言葉も話せない乳幼児をもつ世帯は、将来子どもに給付金を渡すまでとっておくようですね。

ではここからは、子どもの年齢によって10万円の給付金を渡したかどうかについて見ていきましょう。

小学生未満の子どもに給付金を渡した世帯は35%

子どもに給付金を渡したかのグラフ(子どもの年齢別)

今回のアンケート調査の結果を見てみると、子どもが幼くなるにつれて、親が代わりに給付金を使用する傾向があります。

とくに小学生未満の子どもに給付金を渡している世帯はわずか35%です。

男性のシルエット画像1

子どもがまだ小さいので、渡さなくてもいいと思った。

女性1

まだ小学生で10万円を渡しても使い方を知らないので、親が子どものために何か使おうと思いました。

幼い子どもに10万円をとっておくより、今家族のために使おうと考える世帯が多い印象でした。

ですが一方で、年齢の高い子どもをもつ世帯では、子ども自身で給付金の使い道を考えてもらうために10万円を渡しています。

男性のシルエット画像2

19歳と20歳という大人なので、自己管理をするべきだと思い子どもに渡しました。

女性2

給付金を渡すよう、本人から要望があったから。

また子どもが大人になってくると、給付金について理解していることが多く「自分も給付金をもらえるはずだ!」と親に給付金を渡すよう要求する世帯もあるようですね。

コロナで収入が減少しても子どもに給付金を渡した世帯は46%

コロナで収入が減った世帯で子どもに給付金を渡したかどうかのグラフ

上のグラフを見てみると、コロナの影響を受けて世帯収入が減った世帯も、減らなかった世帯も、子どもに給付金を渡している割合があまり変わりません。

つまり、子どもに給付金を渡すかどうかは、コロナで収入が減少したことととあまり関係はなさそうです。

特別定額給付金は、コロナの影響で圧迫された家計を支援するために給付されたものですが、実際の使い道としては必ずしも家計を補うものではなく、子どもの給付金は子どものためにとっておくと考える親御さんが多いわけですね。

FP 内山貴博氏FP 内山貴博氏

緊急事態宣言で飲食店はじめ様々な業種が影響を受けました。自営業のみならず会社員の場合も残業代や賞与が減るといった影響を受けた人も多いようです。
そんな中、子供も3月から休校となり、地域差はありますが、5月のGW付近までずっと自宅で過ごしていました。大事なイベントも軒並みキャンセルとなり、習い事なども制限されました。
そういった我慢の日々に対して、給付金を子供たちが自由に使えるお金として渡すことは、子供たちも前向きになり、とても良いと思います。我慢した分、残念な思いをした分、少しは楽しい思いをしてほしい。そんな思いを込めて親御さんから渡してあげるといいですね。

では子どもに給付金を渡した親は、何を思って子どもに10万円を渡したのでしょうか?

次は、「子どもに10万円を渡した理由」に関するアンケートの調査結果を紹介します。

子どもに10万円を渡した理由は「自分のために使ってほしい」が40%

子どもに給付金を渡した理由のグラフ

子どもに給付金を渡した理由としてもっとも多いのは、「自分のために使ってほしいから」「子どもにもらう権利があるから」でした。

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一人暮らしをしているから、自分の生活の足しにしてほしい。

女性1

本人はまだ幼いので給付金を使えませんが、大きくなってから好きなことができるように貯金しました。

男性のシルエット画像1

子どもと言ってももう大人ですし、子どものものは子どもの物なので、当然に渡しました。

今回の特別定額給付金は、国民一人ひとりに支給されたこともあり、子どもの分は子どもの分として、本人に渡した世帯が多いようです。

また中には、「お小遣いとして渡した」との考え方もあるようです。

女性2

いつもバイトをしながら節約を頑張っているから。

女性1

子どもに家計の一部を負担してもらっているので、給付金を全額渡しました。

これはとくに、子どもに給付金を「一部渡した」と答えた方に多い回答でした。

ふだん子どもに何もしてあげられない親が、子どものために給付金を使いたいと考えている印象ですね。

そして「その他」には、「子どもにお金の使い方を勉強してほしい」「子どもに渡しておかないと近所の子どもと比較されるのが嫌」などの回答もありました。

では給付金10万円を渡された子どもたちは、給付金を何に使ったのでしょうか?

次は子どもが使った給付金の使い道について見ていきましょう。

子どもが使った給付金の使い道は「贅沢品」が21%

子どもが決めた給付金の使い道のグラフ

今回のアンケート回答者は小学生未満の子どもをもつ世帯が多かったため、「貯金」をさせるという回答が多くなりました。

その中で、子どもの意思で使った給付金の使い道として、もっとも多かったのは「贅沢品」21%。

10万円などの大金を手にすることはありませんから、これみよがしに洋服やカバン、化粧品、ゲームなど思い当たるものを購入しているようです。

ただし親に言われなくても、みずから進んで貯金をする子どももいます。

ほしいものが見つかったときのために、計画的にお金を使える準備をしているようですね。

FP 内山貴博氏FP 内山貴博氏

贅沢品が1位となりましたが、それが日頃お小遣いで買えないような物であればなお良いと思います。歴史的な出来事に遭遇し、その時、子供ながらにどんなことを考えたのか?多くの教訓を得る機会にもなったと思います。そんな際におもいきって日頃買えないような物を買ったという記憶はずっと残ると思います。お金の使い方、ひいては日々をどのように過ごしていくのか、そういうことを考える機会にしてほしいです。同じく、貯蓄も例えば全額受け取ったのであれば定期預金にしておけば、コロナ禍に給付金を定期預金にしたことが通帳にしっかりと残ります。これも先ほどと同様で、将来、進学などで必要な時に使う上で、このコロナ禍を思い出す機会にきっとなるはずです。

子どもに10万円を渡さなかった理由は「生活費にしたかった」が53%

子どもに給付金を渡さなかった理由のグラフ

子どもに給付金を渡さなかった理由としてもっとも多かったのは、「生活費にしたかった」「家族の貯金にしたかったから」です。

女性2

コロナの影響でテイクアウトをする機会が増えて、食費が増えてしまった。

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コロナで収入が減ったから生活費にあてたかった。子どもはまだ小さいし、子どもに給付金を渡す必要はないと思った。

男性のシルエット画像2

コロナで収入が減り、これからの生活がどのようになるか不安に感じているので、貯金をしておくことにしました。

やはりコロナの影響を強く受けている世帯は、子どもに限らず親の給付金もすべて家族みんなのものとして、生活費に当てているようです。

そもそも今回給付された特別定額給付金は、圧迫した家計を支援するために支給されたものなので、使い道としてもっとも正しいのかもしれません。

そして次に多かったのは、「子どもの学費にしたかった」でした。

女性1

子どもの入学用品を購入するために使いました。

男性のシルエット画像2

学資保険の引き落としに使わせてもらった。

女性2

子どもの習い事や教材の費用に充てる必要があったためです。また渡しても6歳の子どもに管理できる金額ではないため渡しませんでした。

子どもにかかる教育費は相当なものですから、少しでも足しにしたいと考える親も多いのでしょう。

また、現在の世帯収入ではできないことを家族全員分の給付金を使って、楽しむ世帯もあります。

男性のシルエット画像1

コロナで旅行にいけなくなったから、その分、行けなかった旅行に行きたいと話しています。

女性1

今まで欲しいと思っていた、子どものための2段ベッドを買いました。子どもがとても満足しているので、買ってよかったと思っております。

子どもの給付金をすべて生活費などに回してしまうと、子どもにも不満が溜まってしまうことも考えられるので、このように家族全員が楽しめる使い方もいいかもしれませんね。

とはいえ、時事問題に興味を持ちはじめる小学校高学年から社会人の子どもは、自分の意思で自由に使える給付金を渡されないと、不満に思うはずです。

子どもに給付金10円を渡さなかった親は、子どもになんと言って納得させたのでしょうか?

次はアンケートの回答であった、「子どもに10万円を渡せないときの説得方法」について紹介します。

FP 内山貴博氏FP 内山貴博氏

未成年の場合、例えばクレジットカードの作成といった場合にも親の承諾が必要なように、一定の金融取引に対して責任を取れません。言い換えれば、子供のお金を管理するのは親の責任でもあるということもできます。お金を渡さなくても子供が満足する方法はあるはずです。家族の結束を高め、一緒に有意義にお金を使う。例えば、肉や魚など飲食店からの仕入れが減り、困っている生産者もたくさんいますので、そういった事情を家族で共有しながら日頃はなかなか変えないような高価な食材を家族で購入し楽しむといった方法も取れると思います。有意義なお金の使い方を子供に示すことが大切です。

子どもに10万円を渡せないときの説得方法

アンケートの調査結果を見てみると、小学生未満の子どもには、給付金についての説明をそもそもしていないようです。

ですが小学生から上の子どもに向けては、さまざまな回答が見られたので一部抜粋した説得方法を、子どもの年齢別に紹介していこうと思います。

小学生編

女性2

将来あなた達が払う税金になるのだから、あなた達の将来の為になる使い方をしよう。

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お金はもっらたけど、結局税金で回収されるので渡せないよ。

小学生であっても、給付金が税金であることを淡々と伝える親御さんもいます。

小学生に税金ついて話すのは難しいかもしれませんが、親も子どもも税金について考えるいい機会なのかもしれません。

女性1

給付金が出たけど、ムダ遣いするためじゃないの。あなた達の口座にはいれたから、大きくなったときの学費として使う予定なんだよ。

給付金は何のために支給されたのかを、子どもにきちんと理解をしてもらうのも必要なことです。

「給付金はもらえなくても、自分たちのために使ってくれる」と伝われば、子どもも納得してくれるでしょう。

女性2

旅行行けるようになったらこのお金で旅行行こうね!旅行の為にとっておこうね!いきたいとこある?

子どもに給付金は渡せないと説得するよりも、給付金の使いみちについて考えさせることで、給付金をもらえない不満を感じさせないように説得する親御さんもしました。

子どもに精神的な不満や不安を与えない説明方法として、もっともいい方法かもしれませんね。

男性のシルエット画像2

コロナでお父さんが家にいることが増えたのは、わかるよね。家にいると、仕事が出来ないから会社からお金が貰えないんだよ。そうなるとお金がなくてご飯が食べれない!そういう時に国がみんなに減ったお金を配布してくれるんだよ。だから国からもらったあなた達のお金も、ご飯代に使いたいんだけど、いいかなあ?

子どもにわかりやすい言い方で、家庭内の現状を伝える親御さんもいました。

小学校高学年の子どもに対しては、現状を丁寧に説明すれば、子どもながらに理解を示してくれるでしょう。

中学生編

男性のシルエット画像1

このお金は、国から税金の使い道を委託されたお金。だから生活に困っているなら生活費にあてるし、そうじゃないなら困っているところへ回すお金だと思う。

給付金を子どもに渡さない理由が「寄付」であれば、子どもたちも納得するでしょう。

また、家族だけでなく他人のことも考えている親を見て、子どもたちも人のことを考えられる優しい大人に育つかもしれませんね。

女性1

10万円は国からもらうお金だけど、コロナが終わったらみんなで旅行するときに使いたいから、とっておこうね。子ども用に給付された1万をそれぞれに渡すね。

0歳から中学生までの子どもをもつ世帯には、10万円の給付金に加えて1万円の「子育て世帯への臨時特別給付金」も支給されます。

なので1万円分だけ子どもに渡して納得してもらう家庭もあるようです。

女性2

今はお仕事があってお金も足りているから困っていないけど、コロナでお仕事がなくなったり、想像つかないような困ったことになるかもしれない。その時はこのお金を使ってみんなで乗り切りたいから、家族全員分とっておこう。無事に元通りの生活に戻った時にもう一度相談しよう。

反抗期に入りはじめる中学生に「渡せない」と言ってしまうと、反発してしまう可能性があります。

なのでコロナの影響による現状をきちんと伝えた上で、コロナが治まったときに給付金の使い道について話し合うことを伝えれば、子どもの反発も和らぐかもしれませんね。

男性のシルエット画像2

家族で使うお金だから、子ども個人に入るお金ではないんだよ

給付金を受け取る権利は子どもにもありますが、今回の給付金が支給された目的は「家計への支援」なので、子どもが自由に使えるお金ではないと説明するのもうなずけます。

中学生にもなれば、国が給付金を支給した目的を説明しても理解できる年齢なので、現実的な話し合いもできるでしょう。

女性1

それぞれに頂いた給付金はみんなで合わせて家族のお金として使います。その中で個々に必要なものがあれば言ってください。

この家庭では、給付金は個人で使うものではなく家族全員で使うものとして扱い、必要なものがあれば子どものためにも給付金を使うようですね。

中学生だと自分でお金を使いたいと考える年頃かもしれませんが、家族と相談することで、必要なものを購入できるとわかれば、納得してくれるかもしれません。

高校生編

女性2

1万円の商品券はそのまま渡すから自由に使ってね。10万円の方はうちの商売が厳しいから食費とかに使わせてもらうね、ごめんね。

男性のシルエット画像1

現在の経済状況が最悪な状況にあり、今後の経済回復の見通しもつかないため、収入が大きく減少することへの備えとして残しておきたい。だから今後の学費などを考え、蓄えておく。

コロナによる影響で経済の巡りが悪くなり、世帯収入に大きな打撃を受けている家庭も多いかと思います。

高校生にもなれば、現状を正しく理解できるか年齢ですから、子どもと向き合い、現実をきちんと説明すればわかってくれるでしょう。

大学生編

男性のシルエット画像1

(今はまだ渡す時期ではないから)まだ、給付金の振込みがない

大学生は、親の管理下にないところで多くの経験をしているので、お金をどんなことに使うのかわからず、不安に思う親御さんもいました。

なので給付金をすぐには渡さず、様子をみているようです。

ただ、「給付金の振込みがない」で押し通すには時間的な制限があるので注意が必要かもしれません。

女性1

世帯主はお父さんだからお父さんに振り込まれるんだよ。欲しいなら自分で世帯主になればいい。

なんとも厳しい一言!

こういった言い方をしてしまうのも、「一人暮らしをして自立してほしい」といった親心の現れかもしれませんね。

社会人編

女性2

お母さんはパートの仕事を探していたけど、コロナになって求人もないし、感染も怖いから探すのをやめたの。今お父さんの収入しかないから、給付金は下の子の大学費用に使うことに決めたよ。

女性1

食費等の生活費に充てるから。

社会人の子どもと一緒に暮らしている親の約81%は、「自分のために使ってほしい」「自分で判断してお金を使えるはず」などを理由に、子どもへ給付金を渡しています。

ですが家計が苦しい世帯だと、給付金を子どもに渡したくても渡せない親御さんが多いようです。

ただ子どもも、社会人ですから多くを説明しなくても、親の気持ちを汲み取ってわかってくれるでしょう。

FP 内山貴博氏FP 内山貴博氏

コロナ禍にあって気が滅入っている人も多いです。よって、お金を渡さない理由として前向きな理由の方がより良いと思われます。旅行に行くために貯めておくというのは、コロナ終息を想像しながら、海外などに行っている自分の姿を想像できますし、前向きになることができ、家計管理にも協力的になれると思います。
一方、嘘や難解なものでやり過ごすのはあまり良くないと思います。「税金」という理由が見受けられますが、税の仕組みを学ぶ機会にするのは良いことですが、場合によっては子どもに誤解を与えてしまいます。将来的に財政状況が厳しくなり、増税となり、その結果、税金で負担するということを意味していると思いますが、子供がどこまで理解できるでしょうか?また理解できた場合、将来に悲観的になることも想定されます。

【まとめ】子どもの分の給付金10万円は子どものために使う世帯が多い

今回アンケート調査でわかったことは、子どもに給付金10万円を「渡す」「渡さない」に限らず、子どものために給付金を使う世帯が多いこと。

子どもに給付金を渡さなくても学費や、子どもが何かを欲しがったときなど、必要に応じて給付金を使っているようです。

また家族全員分の給付金を使って、旅行をするなど、子どもも満足できるような使い方も見受けられました。

今回、国が10万円を給付した目的は「家計への支援」です。

なので、子どもに給付金を渡さなくても、子どものためにお金を使ったのであれば、正しい使われ方をしたといえるのではないでしょうか?

FP 内山貴博氏FP 内山貴博氏

ある意味、新型コロナウイルスによる一番の被害者は子供かもしれません。感染による重症化リスクが低いにも関わらず、インターハイや春夏の甲子園に代表されるように、今しかできないこと、一生の思い出になったであろう機会を奪われたのです。少しでも子供のためにお金を使ってあげて、子供が新たな一歩を踏み出す後押しになればいいですね。
医療従事者へ感謝する機会となり、今回のことがきっかけで医師や看護師を志す子供もいるかもしれません。そんな子供たちを応援する意味で給付金を使うことができれば、生きたお金になりますね。

調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:特別給付金を受け取った子どものいる世帯
  • 調査期間:2020年8月17日(月)~2020年8月19(水)
  • 調査監修:内山貴博(ファイナンシャル・プランナー)
【監修】内山 貴博(ファイナンシャル・プランナー)
ファイナンシャルプランナー内山貴博氏

内山FP総合事務所株式会社 代表取締役
ファイナンシャル・プランナー(CFP®、1級FP技能士)
MBA(九州大学大学院経済学府 経営修士課程修了)
九州共立大学経済学部非常勤講師

証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座などを担当。専門誌や情報サイトでの執筆も。
また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティング業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人向けのFP相談業務(英語)を開始するなど、FPとしてできることは何でも挑戦すべく、日々活動中。

サイトURL
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